朝日新聞社の採用動画はまるで新聞。分かりやすいけれど、あれも欲しい。

ご紹介するのは、株式会社朝日新聞社web会社説明会の動画です。

朝日新聞1

(↑「企業紹介編」の文字か、画像をクリックして頂くと、動画サイトが開きます)
まず、大手有名企業なので、やたらエントリーする人が多いのだろうな、と感じました。
競争率の高い企業なので、エントリー前に知っておくべき情報をサイトに公開しているのでしょう。
企業紹介編では、朝日新聞社の紹介と言うより、ジャーナリズムや新聞の存在意義、
社会における朝日新聞の役割など、これからの新聞という情報媒体がどうなっていこうとしているのか、
を知っておくべき情報としてまとめているからです。
企業紹介の前段階と言う感じの情報です。

アウトラインとしての紹介なので、当たり障りがありません。
デジタル時代の新聞のあり方について、かなりの時間を割いていますが、
この動画を見た初見の感想として、紙媒体のまんまだな…と感じました。

とても上手にまとまっていて分かりやすい。
けれど、動画としてはそれ以上の良さがない。という感じです。

ナビゲーターの女性も「わかりやすい情報」を「正確に」伝えています。
情報の信頼度と言う観点からも、それは新聞社にとって非常に重要なことです。
でも、分かりやすさに面白さをプラスすることはできます。
面白おかしくするのではなく、強調したい箇所があるのなら、
アップにする、しゃべっている内容と連動させるなど、
関心を持って貰う(と言うより維持してもらう)ためにある程度、見せる工夫が必要です。

良かれと思って載せてくれている目次も、目次以外の役割がある訳ではなく、
若干画面を占領する鬱陶しい存在感があります。

情報の出る画面に結局タイトルを出すのだから、
目次からビューンとタイトルを出てきたりするだけでも、
ずっと目次を表記しておく意味が出てくるのではないかと思います。

写真や情報を出しっぱなし的な感じが、動画のダレを生んでいるのだと感じました。
同じような採用動画でP&Gの仕事紹介は成功していると思います。
これは、ナビゲーターの女性の話に合わせて、動画が出たり、動いたりするので
親切だし、内容と連動しているライブ感があります。

そうです。動画には見せるためのライブ感が必要です。

動画の良さ、デジタルコンテンツの良さは、読むのではなく、見ることです。
デジタル時代の新聞は、紙の情報をデジタル変換すれば良いものではなく、
まだまだ発展途中の段階なのだな、と改めて感じました。

朝日新聞2

(画像か「仕事紹介編」をクリックして頂くと、動画が開きます)
仕事紹介編」も同じテーストで続きます。
関心のある人だけ見てらっしゃい、いらっしゃいの姿勢では、
デジタルコンテンツ時代は厳しいので、
情報の発信の仕方は難しいとは思いますが、
そこがまた面白いところでもあります。
新聞社がどんなデジタルコンテンツを配信するようになるのか、興味深いです。

HP:朝日新聞デジタル

株式会社朝日新聞社 採用サイト

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