はじめまして。
今回からSDKで記事を書かせていただく鈴木と申します。
以前は民間企業で採用担当をしておりました。
今後は採用担当の経験を踏まえながら、動画の解説をしていきます。
よろしくお願いいたします。
では、早速本題に入ります。
採用活動というと、学内説明会や合同説明会で学生を獲得することが多いですよね。
そうなると、どうしても説明会に参加しない層へのアプローチが難しくなります。
今回はそんな悩みを解決するヒントとなる、株式会社ベルクの採用動画を紹介します。
採用動画としては異例の168万回再生を獲得
この動画は、2020年の2月27日に公開されました。
まだ新型コロナウイルスの影響を受けていない時期であるため、就活市場は売り手市場の状況です。
動画を公開することで、質の高い学生を獲得していこうという狙いがあると思われます。
読者の中には、採用動画をすでに作っている企業の方が多いかもしれません。
その場合には、説明会では伝わらない情報を、補足として動画コンテンツにしている場合が多いと思います。
動画の再生回数は、そこまで多くならない場合がほとんどでしょう。
しかし、ベルクの採用動画はひと味違います。
動画の再生回数は記事執筆時点で168万回以上なのです。
公開からおよそ3ヶ月で168万回再生を記録している秘密はどこにあるのでしょうか。
YouTubeで細かなターゲティングを行い広告出稿
その秘密の鍵となるのが、広告出稿です。
ベルクは、この動画をYouTubeの動画広告として出稿しているのです。
Twitterで検索してみると、実際に広告が流れてきたというユーザーがいました。
最近YouTubeで動画見てるとベルクの新卒採用の広告が流れてくる
これ俺だけか分からないんだけど就職関連のサイトとか動画を頻繁に見てるせいかYouTubeがベルクの広告に染まる現象マジで鬱になりそう
特に2番目のツイートの方は大学生のようなので、新卒採用の対象者に広告が届いていることがわかります。
書き方は、大学生に特有な表現ではありますが。
ご存知のように、Google(YouTube)で広告を出稿する際には、以下のように細かなターゲットを指定することが可能なのです。
地域
興味や関心
大学生などの細かなユーザー属性
そのため、ベルクでも地域等を指定してターゲットに大量に広告を出していると想定されます。
過去の採用実績校や勤務地を参考にしながら、広告を出す地域を設定していることでしょう。
これらの施策の結果、ベルクでは登録者136人のチャンネルながら、168万回もの再生回数を記録していると思われます。
このような、社名と採用実施のメッセージに重きを置いた動画内容が急増しています。
動画の内容は、ベルクのロゴと「新卒採用募集中」というメッセージからはじまります。
YouTubeでは5秒でスキップできる広告動画も配信可能なので、はじめにシンプルなメッセージを伝えているのでしょう。
その後も、「スーパーのベルクが新卒採用を募集している」というメッセージに重きをおいているような印象があります。
これまでの採用動画の場合には、インタビューや働く様子などを伝える動画がほとんどでした。
しかし、ベルクの動画では広告と割り切りメッセージがかなり絞られています。
今後はベルクのような、広告としての採用動画が増えていくでしょう。
ターゲットを細かく絞り、どれだけ望む学生に対してアプローチをできるかも、採用の成否を決める大きな要素となっていくことでしょう。