先日投稿したオッサンに石を投げる記事が社長(40代男性)に褒められまして、
なんか「ケンカを売りに行ったら手土産を持たされて帰ってきた」みたいなモヤモヤが残ったので
今回は「うまいことケンカ売って成功した採用動画」を探してみました。
こちらです。
リクルート POLA(60秒) /株式会社ポーラ
フェミニズムネタは炎上する
キャッチコピーは「この国は、女性にとって発展途上国だ」というもの。
いわゆるオッサンたちの神経を逆なでするこの感じ、いいですねぇ〜。
こうしたフェミニズム臭のするCMはとかく炎上しがちですが、
こちらももちろんご多分に漏れず。
ネット上には、
「発展途上なのは国じゃなくて女の精神だ」
「女性専用車両だのレディースデーだの、女のほうが優遇されてる」
「ブラック企業で働くオレ、涙目www」
といったアンチコメントが溢れています。
一方、担当者は…。
「お客様コールセンターに『励みになった』『よくやった』とお褒めの言葉をいただきました。
『リクルート・フォーラムに行きたい』という方もいらっしゃったので嬉しいです。
こんなに多くの問い合わせがコールセンターに来るのは珍しいです。」(J−CASTニュース)
と、胸を張ります。
ネットの「悪評」の大半は、アンチ・フェミニズムの男性が発信源。
そもそも化粧品メーカーであるポーラのターゲットではありません。
ターゲットに届けるためには、多少の炎上もやむなし!ということなのでしょう。
この動画は誰のためのものなのか?
さて、ではこの動画で求められているのはどんな人材なのでしょう?
YouTubeの説明文を見ますと、「ポーラのビューティーディレクター」への応募をうながしている様子。
なんじゃそりゃ?と思って調べてゆくと、
どうやらポーラ本社のOLさんとかではなく、個人経営のセールスレディを指す言葉のようです。
かつてポーラといえば訪問販売がメインだった記憶がありますが、
今はエステ風の店舗を構えてそこで営業するスタイルがメインになったんだとか。
採用ページをチェックすると、
・美容の初心者でも応募OK
・ポーラで研修を受けたあと
・店舗で実務経験を踏み
・いずれはオーナーとして独立開業
…というステップアップコースが紹介されており、
こりゃぁ向上心のある自分磨き系女子にはたまらないシンデレラストーリーです。
つまりこの動画は、
「お茶くみ・コピー・バカ上司にはもういいかげんうんざりしてるけど
転職してもどうせ同じだし手に職もないから起業とか無理だし…」みたいに
悶々としている妙齢女子の皆さんに向けて
「人生変えたいならポーラにおいで!」と呼びかけることが目的なのです。
「オトコ社会」にケンカを売って、「オンナ心」をゲットする見事なテクニック。
さすがポーラ、オンナ商売で80年!!
オンナ歴40年の私も、大変勉強になりました。
ところで、ポーラの化粧品ってスゲー高いよね。
ていうか化粧とかめんどいし。いや、してないけど。
あ、今日顔洗ってねぇわ。
洗って来ます。