夏休み真っ盛りですが、
本日はインターンには費用をかけられないよ!と
感じている中小企業さま向けに、
比較的手軽なインターンシップのプランをいくつかご紹介いたします。
■そもそもインターンシップって何のためにやるの?
文部科学省、厚生労働省、経済産業省の連名で作成された文書によれば、
インターンシップとは「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した
就業体験を行うこと」として、幅広く捉えられています。
※参考 http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/intern/sanshou_kangaekata.pdf
要するに、学生にとっては、アカデミックな教育研究と
社会の実際の体験を結び付けることができ、
自身の適性や将来設計について考える貴重な機会となります。
企業にとっては、学生のために実践的な訓練の場を提供することが社会貢献となり、
いずれ就職活動をする学生に自社を理解してもらう
アピールの機会になるとされています。
お互いにプラスの作用がある良い取り組みであるということですね。
■ズバリ、これがインターンシップに臨む学生の気持ち。
ところが、大半の学生にとってのインターンシップとは、
「履歴書の箔付け」であったり、「プレ就活の腕試し」であったりと、
大企業のネームバリューにひかれて申し込むことがほとんど。
あわよくばこの会社に入れたらいいな~という考えが多いようです。
一方名前の知られていない中小企業のインターンシップに参加する場合は、
「業種・業界のことが知りたい」「経験を積みたい」などの理由が多く、
参加の時点では、どこに就職したいか考えるのはまだ先のことです。
学生の意識としては、こちらのほうが本来のインターンシップの姿に
近いような気がしますが、採用に直結するかというと難しいのが実態です。
とはいえ、企業にとってインターンは、貴重な学生との接点です。
社員の労力はなるべく抑えながらも、
参加してくれた学生が企業のファンとなるものを考えましょう!
■中小企業向けオススメ☆プラン
ここからは、手軽にできて学生の満足度も高い企画を紹介していきます。
インターンシップを初めて企画するという方や、
アイディアをお探し中の企業の皆さまは、ぜひ参考にしてくださいね。
①1day新事業企画
すでに取り入れられている企業もあるかと思いますが、
会社の事業について理解してもらったうえで、
新しい事業や、商品開発をしてもらうワークは人気です。
社員としても普段の会社説明会で行うこと+αの感覚で実行できるのも嬉しいです。
大切なのは、1dayという短い期間。
学生にとっても気軽に参加できるし、開催もしやすいので、
日程をいくつか設けて学生との接触を増やしましょう。
3dayにしてもう少し深い関係を狙うのもおすすめです。
懸念点は、どこの企業も同じようなことをさせているということでしょうか。
企画発表時に社員をできるだけ多く呼んで、事業部長や社長から
フィードバックがもらえるようにしたり、
企画を練っている時間に社員に自由に取材できるようにしたりと、
実際に働いている社員と触れ合う時間を長めにとって、満足度を上げましょう。
②鞄もち
社員は通常通りに仕事をするだけでOK.。
学生は緊張感を持って臨める、鞄もちもおすすめです!
わかりやすいのは営業職になりますが、
特定の社員の一日に同席することができるというものです。
あらかじめ、アポイントに行く予定の顧客への許可や、
仕事状況の調整は必要ですが、余裕のある社員にとってはそう苦ではありません。
学生が生の社会人の一日を体感することができるお得な企画です。
たとえばベンチャー企業の「社長の鞄もち」インターンなんかは
集客にもよさそうですし、その後の惹きつけにも成功しそうです。
ぜひお試しください。
③営業(技術)研修
1週間以上の期間をかけることができるのであれば、こんな企画も。
簡単な教育をして、実際の業務を任せるインターンです。
営業職であれば、営業電話をかけさせてみたり、
SEであれば簡単なプログラムの組み方を教えてあげたり、
接客業であれば実際にお店に立たせてみたりと、
新人研修の初歩的な部分を体験させてあげましょう。
研修としてすでにあるノウハウなので、事前準備は楽なはず。
学生には社会の厳しさを体験させることで、
インターンシップ本来の目的を果たすことができます。
ポイントは、学生に少しの挫折を味わわせることです。
社会に出るって大変なんだ!を実感させるとともに、
お手本を実演する社員への憧れ感を促します。
もちろん「自分にはムリだ…」のままでインターンシップを終えてしまっては
苦い経験となってしまいますので、
一日の終わりにはしっかりと社員がフォローしてあげましょう。
期間後に学生が自分のレベルアップを実感できていることが大切です。
期間が1週間であれば、最初の1日と最後の数時間は座学で
会社についてのしっかりとした説明を行い、
なぜこの仕事が必要なのか、それがどんな未来につながるのかを伝えます。
可能であれば、最終日は参加者全員で飲み会を実施したりすることで、
満足感のいくインターンシップになることは間違いなしです。
④メーカー工場見学+工作体験
工場を持っている企業に限定されますが、
実際のものづくりの現場を見せることは学生にとっては貴重な体験。
技術的な体験までできれば最高ですが、
難しければ工場見学だけでもさせてあげましょう。
そして技術的な部分の代用としては、
紙や段ボールなどの材料をつかったものづくり体験も効果的です。
アイディアが形になるまでにどんな苦労があるのか、
それを仲間とともに達成していくのはどんなおもしろさがあるのか。
ものづくりの成功体験を味わってもらいましょう。
終わりに、実際のプロジェクトストーリーを説明してあげると
より一層憧れが強まります。
ちなみにこんな時にプロジェクトの動画があると効果的ですので、ぜひご検討を!
⑤採用計画立案
お手軽な上に、意外と目から鱗なのがこの企画。
人事的には学生の本音も聞くことができて新鮮です。
まずは会社説明をいつものように行い、企業の理解度を上げます。
その後、「こんな事業をしたいからこんな学生がほしい。
そのためにはどうしたら良いだろう?」
と、採用戦略をそのまま学生に託してみます。
主なワークはディスカッションや、プレゼンテーションになりますが、
「会社の良いところ」に学生自身が気が付かなくては、先に進みません。
自分たちで会社の価値を発見することで会社への理解度を高める企画となります。
学生にとっても、人事の立場からものを考える機会はなかなかありませんから、
今後の就活にも役立ちますね。
ワークの中で社員への取材を挟んだりして、企業のファンになってもらいましょう。
⑥会社紹介動画制作
こちらは⑤の採用戦略に加えて、さらに採用動画までつくってもらうという、
発表の方法を手の込んだものにした場合です。
ディスカッションの後の作業が増えるため、
学生としては盛りだくさんのインターンになるでしょう。
動画制作だからといって、クリエイティブな会社だけの特権ではありません。
最近の学生は感性も豊かですし、スマートフォンなどの機能も日々進化しています。
むしろ堅そうに見える企業ほど、こんなワークを盛り込むことで
会社の意外な柔軟性を見せてあげることができます。
最後は、プロが制作した採用動画をお披露目するのもいいですね。
■最後に:インターンをしないという選択肢もある。
ここまでインターンのアイディアをご紹介させていただきましたが、
個人的にはすべての企業がインターンに力を入れる必要はないと思っています。
大手企業ならともかく、中小企業の場合は、
インターンの参加がきっかけで入社したという学生は
そこまで多くありません。
感覚で言うと、採用予定が10名の場合は、
1~2名がインターンから採用できれば上々、という感じではないでしょうか。
(逆に1、2名しか採らない!という企業には良いかもしれませんね。)
インターンを成功させるには、
やはり相応の費用(主に集客の面で)や労力をかけることが必要なのは
言うまでもありません。
通常の採用ルートもあるので、採用担当にとっては、
採用シーズンが単純に2倍になるとも思えます。
そのような手間も費用もかけてようやく採用できた1名を
どのように捉えるかは企業次第。
インターン経由で採用した学生は、
インターンの内容によっては、社員ともすでに親しくなっていたり
仕事への理解度も高まっているかもしれません。
同期の新入社員にとって、刺激的な存在になるのがメリットですね。
一方でデメリットは、採用効率を考えたときに、
決してベストな手段とは言えないこと。
成功するかわからないインターンに費用をかけるよりも、
来期の計画を綿密に行い、採用予算を増幅して広告効果を高めるほうが
堅実な採用となることもあります。
古い採用ツールを使った中途半端なインターンよりも、
新しいツールを用意して準備万端の採用活動のほうがもちろん効果的。
弊社の採用動画なら、1年で使えなくなるということはありません!
動画制作と合わせて、いつでも採用のご相談を受け付けておりますので、
お気軽にご連絡くださいね。