辞退経験「あり」は7割! 内定辞退を防ぐ方法とは?
採用担当者にとって
時間と労力をかけて選考をしても内定辞退が続くと死活問題です。
では、求職者はなぜ辞退をするのでしょうか?
求職者の辞退理由を知ることで、内定辞退を防ぐヒントがあるのではないでしょうか?
転職サイト「エン」の「人事のミカタ」で2016年1月6日に掲載された「辞退の心理2016」では、多かった「辞退理由をランキング化」し「3つの対策も紹介」しています。
さっそく見ていきましょう……
記事によると、辞退が発生するタイミングは3回あります。(※図は記事より抜粋)
1回目 面接前の辞退
2回目 面接後の辞退
3回目 内定後の辞退
各回の辞退理由をランキング形式で紹介します。
面接前の辞退理由(2016) ランキング
順位 理由 辞退理由の割合(%)
1位 応募後に再考し、希望と異なると判断した 41%
1位 希望に反するスカウトメールだった 41%
3位 ネット上でよくない評判や噂を聞いた 31%
4位 他社での選考が通過した・内定が決まった 20%
5位 就業中で面接日程の都合がつかなかった 16%
6位 面接前に質問したところ希望と異なっていた 12%
7位 面接前に質問したところ求人情報と齟齬があった 10%
8位 在職中の会社から引き止めにあった 4%
9位 その他 12%
面接前の辞退理由の1位は、「応募後に再考し、希望と異なると判断した」と「希望に反するスカウトメールだった」です。
記事によると、求職者は「まずは興味のある会社に複数社応募」し、「面接の案内をもらったタイミングで、面接に行くか」考えるそうです。
対策としては「応募後の再検討の時点で『やはりこの会社は良い!』と思ってもらうためにも、求人情報を詳細に、正直に記載することは必須」となります。
また、スカウトメールを送る際は、求職者に「レジュメに記載されたスキルや職務経験をきちんと読んだこと」
「スカウトメールを送信する場合は、評価したポイントや会いたい理由をきちんと明記することが重要」だそうです。
求職者の志望動機が低い段階で、「きちんと情報開示」し「求職者を評価している理由」を伝えると、他社よりも興味を持って貰えますね。
面接後の辞退理由(2016) ランキング
順位 理由 辞退理由の割合(%)
1位 面接後詳しく知った仕事内容が希望と合わなかった 47%
2位 面接後詳しく知った勤務地・給与などの条件が希望と合わなかった 42%
3位 面接での説明と求人情報に齟齬があった 34%
3位 社内の雰囲気がよくないと感じた 34%
3位 面接官の行動や態度が悪かった 34%
6位 他社での選考が通過した・内定が決まった 26%
7位 その他 8%
8位 在職中の会社から引き止めにあった 4%
面接後に求人情報との齟齬が発覚する場合、求人情報の「情報量が不足している、もしくは誤解される求人原稿を開示している可能性」があったり、「人事採用担当者と配属先で、仕事内容に関して認識違いがある場合」などもあるそうです。
「面接官も含めて求人原稿を確認して、齟齬がないか確認」することも必要です。
1位から3位までの理由は社内で改善できそうですよね。
内定後の辞退理由(2016) ランキング
順位 理由 辞退理由の割合(% )
1位 勤務地・給与などの折り合いがつかなかった 46%
2位 他社での選考が通過した・内定が決まった 36%
3位 社風が自分に合わないと判断した 31%
4位 求人情報や面接時の条件と齟齬があった 30%
5位 最終選考の面接官の行動や態度が悪かった 18%
6位 入社日の調整がつかなかった 10%
7位 その他 7%
8位 在職中の会社から引き止めにあった 6%
辞退のタイミングを見ると、すべてに「他社での選考が通過した・内定が決まった」求職者が20%以上います。「優秀な人材ほど、他社から内定を取得している可能性は高く、条件提示が遅いことで他社を優先してしまい辞退につながってしまいます。」とのこと。
対策としては、「面接時には他社の選考状況や、どの条件を重視するのか、早めに確認して、可能な限り自社の出せる条件を早めに提示」することが必要です。選考全般を通してスピードが重要なのですね。
具体的な例としては次のように書かれていました。
面接調整などの連絡を可能な限りスピーディーに行うことはもちろん、もし結果連絡や日程調整に時間がかかりそうであれば、「いつまでに連絡するか」などを約束することで好感度が上がります。また、他社の選考状況が進んでいることを聞けていれば、自社の選考プロセスを短縮するなど、対策は打てるもの。「自分のためにここまでしてくれるのか」と応募者に思わせることで、採用成功に近づきます。
このランキングから、企業の選考における不備がないか、面接官や社員の態度は良いかなどチェックできそうなことがみえました。
記事は「企業側では細かいと思えるような対応の積み重ねが、総合的に信頼を無くし、辞退を招いている状況が多々あるようです。自社の選考フローを一度、見直してみることで改善に繋がることも多いはず。ぜひ、求職者のホンネを参考にしてください。」と結んでいます。
採用につながるといいですね!
今回は求職者のホンネを掲載していたエン・ジャパンさんの「職場風景」動画をご紹介します。
「職場風景」は取材後記の「取材担当者のコメント」に掲載されています。中途採用情報の営業関連やアシスタント業務など、現在25個の募集があり、それぞれに「職場風景」が紹介されています。
その中から、「体験入社有」と記載されていた「企画営業(エン転職)」の職場をご紹介します。
「体験入社有」って面白い採用フローですね!
※画面をクリックして頂くと、募集要項のページが開きます。動画は下の方にあります。
もったいない01
文字より伝わる、動画の魅力が半減!
採用動画ではないのですが、ちょっとした職場の様子を見せようと試みた実験的な?動画ですね。
「職場の雰囲気」として、もうちょっと空気感が味わえると「面白い採用動画」になると思いました。
25個全部に20秒程の「職場風景」の動画が掲載されていますが、
スマホで撮影したのでしょうか?画像が荒くてもったいないんです。
また、雑然としたデスクが写り込んでしまっているので、
自然な職場風景と言うより、適当に撮った感じに見えてしまい、残念です。
社員さんがレポートをする形など、形式を決めてきちんと採用動画や職場紹介動画を作ったら面白くなるのではないかと思いました。
動画を作るならぜひメディアフォーユーまで!