「来たれ!! 素直な肉食系!!」特徴的なキャッチコピーで学生は集まるのか?ある市役所の挑戦。
景気に左右されず、安定した職業イメージで人気のある公務員職。公務員試験などもあるので、試験対策が万全な学生さんや処理能力が高い学生さんが採用される傾向があるように思いますが、どこの地域でも同じような働き方や人物が求められる訳ではありません。
市役所の固いイメージを自ら壊し、とにかく「熱く」とにかく「目立とう」と頑張る実験的な採用動画を見つけました。
今回は新潟県の三条市役所の採用動画をご紹介します。
ここがいい01
積極性
三条市役所では、毎年、職員の方々が採用動画を作っているようです。
2010年の採用動画が一番古く、興味のある方は時系列で見て頂くと、どんどん個性化というか、奇抜化というか、進化していっている様子が伺えますのでご覧ください。
今年の筆書きで書かれた「素直な肉食系」はイメージに一番合うと思います。
テロップの使い方が年を追うごとにうまくなっていますし、来年はどうなるのか楽しみです。
もったいない01
冒頭の街頭インタビューはいる?
冒頭の街頭インタビューって演技されている職員さんでしょうか。
笑いを誘うわけでもなく、真面目なわけでもないので、どのように見て良いのか悩みました。
三条市役所の個性を見せるための演出だと思いますが、
自虐的なイメージを払拭する活躍部分が薄いので、とってつけた感が出ています。
「街頭インタビュー」をするなら、本当に市民の人たちの声を拾って、良い評価、悪い評価ともに使い、悪い評価の部分を改善していく、リアルなドキュメンタリーの方が面白いです。
求めている「素直な肉食系」って、そういうことができる人ですよね。ぜひ挑戦して貰いたいです。
もったいない02
テロップだけで情熱は伝わるのか?
先ほども書きましたが、活躍部分が薄い印象があります。
それは、一生懸命活躍しているの現場の音声がなく、テロップのベースになっているためではないでしょうか。
テロップは煽るような言葉が並んでいますが、見た感じでは普通の会議の様子……。
熱い議論って、実際どんな様子なのでしょうか。何が他と違うのかがよく分かりません。摩擦も厭わない意見のぶつけ合いが、全部演技なのも気になりました。
三条市役所の採用ページには
三条市では多くの自治体が行っている「専門試験」「教養試験」を実施していません(一部の専門職を除きます。)。これらの試験では、いわゆる「公務員試験対策」に時間をかけて取り組み、多岐にわたる出題分野についての知識を蓄積させてきた受験者が有利になると考えられますが、そうした方々が必ずしも三条市が求める人物像「素直な肉食系」であるとは限りません。
と明記しているように、挑戦する人物を求めている市役所のようです。
地方を元気にするためにも、既成概念を壊してくれるようなガッツのある公務員さんに頑張って貰いたいですね。