社会貢献で社員定着率がアップ!?CSR企業トップ10ランキング

働きやすい会社はどんな取り組みをしているのでしょうか?

せっかく時間と労力をかけて採用をしてたのに、すぐに社員がやめてしまっては努力が水の泡です。

 

厚生労働省が毎年行う「新規学卒者の離職状況」調査によると、最新の調査結果は大卒の3年後離職率は32.3%。

なんと、3年で3割が辞めてしまいます。

離職率を減らすには、社員が安心して働ける職場環境も大事です。

具体的な職場環境の作り方、取り組みなど参考にできるものがあると改善しやすいですよね。

 

そこで今回は東京経済オンラインの2016年04月13日に掲載された『最新版!「CSR企業ランキング」トップ700社』からトップ10をご紹介します。

 

記事によると、このランキングは「『信頼される会社』をCSR(企業の社会的責任)と財務の両面から見つける『東洋経済CSR企業ランキング』」で、「『CSR企業総覧』2016年版掲載の1325社を対象にCSR130項目、財務15項目で総合評価を行った」そうです。

 

CSRの評価項目は環境配慮や企業統治、社会性などがありますが、ランクインしている会社は人材活用(社員の働きやすい制度が整っているか)も高く評価されています。CSRの算出方法など解説はこちらをご参照ください。

 

フレックスタイムの導入や男性の育児休業など、制度があっても社員の取得率が低いと、なかなか待遇改善に繋がりません。CSRの人材活用部門の評価が高い会社では、社員の制度利用が浸透しています。またCSRの総合評価が良いと、企業の社会的信用も高く、職場環境も整っているため、社員が安心して働きやすい会社と言えるでしょう。

 

それではトップ10を見ていきましょう……

 

CSR企業ランキング トップ10

 

1位(→1位) 富士フイルムホールディングス
総合572.6点 人材活用96.2点 環境94.4点 企業統治+社会性98.8点 財務284.2点

2位(↑4位) 富士ゼロックス   569.9点  94.9  94.4  96.4  284.2
3位(↑5位) コマツ        565.5点  94.9  94.4  95.8  280.4
3位(↑9位) ブリヂストン     565.5点  91.1   98.6   95.8  280.0
5位(↓2位) NTTドコモ     564.9点  89.9   91.5   95.8  287.7
6位(↓3位) デンソー       562.4点  86.1  97.2  94.5  284.6
7位(↑15位KDDI        559.7点  93.7  90.1   97.6  278.3
8位(↑10位リコー        558.2点  88.6  98.6   100.0 271.0
9位(↓7位) キヤノン       557.7点  84.8  98.6   86.7  287.6
10位(↑12位) NEC        557.4点  94.9  95.8   98.2  268.5

人材活用(100) 環境(100) 企業統治+社会性(100) 財務(300)

 

 

トップは2年連続、3回目の富士フイルムホールティングス。

同記事によると、風通しの良い職場を作るために、「社内向けには全社員に行動規範を理解するためのツールとしてガイドブックを配付」したり「社内・社外に内部通報窓口を設置し問題が小さなうちに解決できる体制を整備」するなど、「通報者の権利保護を徹底しながら風通しのよい職場を目指し、手間暇かけて取り組んでいる」そうです。

 

また社員がよりよく働くための制度として、次のことが実施されています。

 

10:30~15:10がコアタイムのフレックスタイム制度や小学校3年生までの子育て社員が利用できる短時間勤務制度などワーク・ライフ・バランス実現への各種制度は充実している。勤怠情報を基にした休業者抑制のためのチェックリスト作りなどメンタルヘルス対策にも積極的だ。2012年度には86人だった1カ月以上の休職者は2014年度に66人まで減少するなど成果が表れつつある。

と記事では結んでいます。
風通しの良い職場作りを推進することで、休職者が減少するなど着実な成果が伺えますね。
ちなみに富士フイルムのHPに掲載されている人事労務に関する データによると、平均勤続年数は全体で17.6年。男性17.3年、女性18.9年。女性が長く働ける制度が整っているんですね。

今回は1位に輝いた富士フィルムのHPにあった企業紹介映像をご紹介します。

ここがいい01
会社の強みが分かりやすい

企業紹介映像はロングバージョン8分、ショートバージョン5分の2本があり、今回はロングバージョンをご紹介します。
最初から最後まで、会社の強みである「自社の技術力」を分かりやすく紹介しています。
化粧品や医療分野に進出した背景にある、技術力に対する自信が伝わってきます。
優秀な研究者、技術者の集団が日々研究を通し、作り上げてきた会社なのが伝わってきました。

 

もったいない01
「技術力や製品」以外も知りたい
情報がまとまっているので、非常に見やすいのですが、
全編に渡って、開発してきた製品や技術を紹介するため、当たりさわりのない背景を使ったスライドショーに見えてしまいます。
素晴らしい技術力紹介に加え、インタビューなどがあると会社独自の良さが伝わるのではないでしょうか。

テレビCMの動画と企業紹介動画がHPに載っていましたが、就活生が気になる社風や働く環境なども押さえた動画があると良いですね。

富士フイルム株式会社 採用サイト

http://www.fujifilm.co.jp/corporate/jobs/index.html?_ga=1.144351349.1785396515.1462939856