平均年収291万円。平均年齢54.1歳。生涯給与1億円届かず。

どのような会社だと思いますか？

もちろん給与だけが会社の良し悪しを決めるものではありません。
さらにこの数字が、どのようなデータからはじき出された数字かもよく考えなければなりません。
今回は東京経済オンラインの2016年04月30日に掲載された『生涯給与「東京都ワースト500」ランキング』からワースト１０を紹介します。

東洋経済オンラインに掲載された今回のランキングは
「原則として『会社四季報』（東洋経済新報社）に掲載した本社所在地が東京都となっている会社のうち、単体の従業員数が30人に満たない場合や、平均賃金の発表がない企業を除き、1575社を集計し」有価証券報告書の公開データと、厚生労働省が調査・公表している「平成25年度賃金構造基本統計調査」を基に試算した」ものなのでランクインしたからと言って決してブラック企業ではありません。

ちなみに記事によると「東京都に本社がある1575社の生涯年収を単純平均すると2億1825万円。」生涯給料は2億円が一つの目安といわれています。

それではワースト１０を見ていきましょう。。。。

【東京都】　生涯給与ワースト１０

１位　　日本ハウズイング　　生涯給与　９，１４４万円　　平均年収　２９１万円　平均年齢54.1歳
２位　　太平洋興発　　　　　　　　　　　　 ９，４８３万円 　　　　３０８万円　　　　57.7歳
３位　　日本管財　　　　　　　　　　　  　１億０１４２万円　　　　３２７万円　　　　51.7歳
４位　　アウトソーシング　　　　  　　　　１億１３８８万円　　　　２９８万円　　　　37.6歳
５位　　やまねメディカル　　　　　 　　　１億１４４３万円　　　　３４１万円　　　　44.5歳
６位　　ニチイ学館　　　　　　　　　   　　１億１５５２万円　　　　３４０万円　　　　43.8歳
７位　　日本マニュファクチャリングサービス　１億１７４３万円　　　３０２万円　　　36.8歳
８位　　ヤマノホールディングス　　　 　   １億１８３３万円　　　　３５７万円　　　　47.7歳
９位　　ジェネレーションパス　　　　　     １億１８９２万円　　　　２７９万円　　　　30.8歳
１０位　マーチャント・バンカーズ　　    　１億２０７２万円　　　　３４４万円　　　　42.1歳

ちなみに今回の記事中のワースト500社の大半は2億円に届いていません。
記事では「利益率の高くない事業を手掛けていたり、業績が苦しかったりと平均年収が高くない会社の事情はそれぞれ。ただ、千代田区や新宿区、港区など超都心部で高給企業が多い地域にも意外と生涯給料が高くない会社がある。」とまとめています。

ワースト１０中、1位から3位までがマンションやビル管理業務を主とした不動産関連会社が独占。また4位と7位はアウトソーシング事業を展開する会社、5位、6位は医療、福祉関連の会社が2社がランクインしています。
さて、ワースト1位となってしまった日本ハウズイングのHPに、会社紹介ビデオがありました。

ここがいい01
昭和の香りがする
お金をかけてスタイリッシュな動画を掲載する企業が多いので、昭和の雰囲気が漂う映像を見ると印象が残りますね。
初めの会社ロゴとファンファーレっぽい音楽にはちょっとびっくりしました。見やすさと社員さんたちの素朴な雰囲気が伝わってきます。
人柄を重視してくれそうな雰囲気も好感が持てました。
清掃業務の方が出演していることからも分かるように、定年後に再就職する方が多いのかもしれません。会社概要によると準社員の方が多く働いているようです。

もったいない01
セリフが書いてある？
1分30秒までは会社の沿革をスライドショーで見せるタイプの動画です。そのあと、各部署の社員のみなさんが一言コメントを言ってくのですが、カメラの横にセリフが書いてあるような、ぎこちない不自然さが気になりました。どのシーンも「演出をしました感」が出ているので、もっと社員の皆さんの自然な表情を見たいなと思いました。

給与だけでは計れない会社の良さが伝わると良いですね。