成長している会社の見分け方! 会社の「最高益」を読み解く意味とは?
毎年最高益を上げていれば、成長している会社だと素人目にも分かりますが・・・
何十年ぶりかに最高益を更新した会社などはどういう会社なのでしょうか?
そこで、2015年1月28日に書かれた会社四季報オンラインの
今季業績で久々に「最高益を更新した会社」のランキングをまとめました。
3月期決済が出てきているので、純利益予想などは実際の経常と若干違う部分もあります。
記事によると、「昨年12月に発売された『会社四季報』2015年新春号でいちばん多く使われていた
業績解説記事欄の見出しは【最高益】で、177社もあった」そうですが、
「これらの銘柄は今期に最高益を更新する見通しの会社であって、来期も最高益とは限らない」そうです。
最高益更新のパターンは大きく3つあります。
1つ目は成長中で毎年最高益を更新するパターン。
2つ目は5~10年の景気サイクルに合わせて更新するパターン。
3つ目が長い期間、最高益とは無縁だったが、何十年ぶりかに最高益を更新するパターン。
中でも注目は三番目の更新パターン。
同サイトで人気コラム「四季報読破邁進中」を連載中の四季リサーチ代表取締役・渡部清二氏によると「このパターンの最高益更新企業は、構造的に大きな変化が起きていると考えるのが妥当。会社が生まれ変わった可能性があるが、過去の最高益すら忘れ去られ、割安で放置されているケースも多い」と言います。
投資するにしても、就職を考えるにしても、「何か変化が起きている」ので調べる価値がある、「狙い目」と言うことですね。
久しぶりに最高純利益を更新する会社ランキングとは?
このランキングでは、「本業とは関係のない特別利益の影響を排除するため、経常利益額よりも当期利益額が大きい銘柄は除外し、利益水準が小さいとわずかな変化で最高益更新となるため、来期の予想経常利益が10億円以上の銘柄に限定」しています。
また、「増益基調である銘柄に限定するために、今期と来期の予想経常利益がマイナス予想の銘柄も除外」しています。「この条件で抽出された2、3月決算の銘柄を“久しぶり”順(同じ場合、来期予想利益額の大きい順)」としてランキングにしています。
久しぶりに最高純利益を更新する会社トップ10
1位 三共生興 (35期ぶり更新) 予想純利益31億円 経常増益率5,4%
2位 戸上電機製造所 (28期ぶり) 予想純利益12,7億円 経常増益率10.8%
3位 積水化成品工業 (25期ぶり) 予想純利益27億円 経常増益率4.9%
4位 サンデン (18期ぶり) 予想純利益70億円 経常増益率17.3%
5位 理研ビタミン (15期ぶり) 予想純利益40億円 経常増益率8.5%
6位 タイガースポリマー(15期ぶり)予想純利益12億円 経常増益率8.5%
7位 滋賀銀行 (11期ぶり) 予想純利益115億円 経常増益率7.5%
8位 フォーバル (11期ぶり) 予想純利益14億円 経常増益率11.8%
9位 セントラルスポーツ (11期ぶり)予想純利益13.8億円 経常増益率3.9%
10位 アルゴグラフィックス(10期ぶり)予想純利益16.5億円 経常増益率5.9%
トップの三共生興は「DASK」などのブランドを展開する繊維商社で、35年ぶりの最高益更新です。三共生興の会社データによると、「2015年に創業95周年を迎える三共生興グループは、その伝統に甘んじることなく高効率経営を推進し、「株主」「顧客」「社員」3者の共生をはかり、それぞれの満足度を最大限に高め、グループの企業価値の極大化を図って」いるそうです。
具体的なところは計り知れませんが、経営改革をしているようなので、就職を考えるならば、
新しい人材に求められている風潮を読み取ることが大切ですね。