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映像制作で失敗しないための、映像制作会社の選び方 その2 企業VP制作会社も4つに分かれる

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さて、前回は映像制作会社には大きく分けて4つあり、企業の担当者が映像制作を依頼できるのは、企業VP制作会社と呼ばれる制作会社であることことをお知らせいたしました。

では、企業VP制作会社にはどんな会社があるのでしょうか?

今回は、企業映像制作会社の種類と、制作会社を選ぶ際の具体的なポイントをお知らせしたいと思います。

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写真はもちろんイメージです。

まず、企業VP制作会社が制作するコンテンツは内容によって、3つに分かれます。

1)フィクションの実写
2)ノンフィクションの実写
3)アニメーション

この3つのどれもやっているというのが最も多いケースです。しかし、得意不得意がはっきりとあります。実績を見て気に入った会社に連絡を取るということになりますが、そもそもこの実績というのがよく吟味しなければならないポイントです。
その際の指標として、制作体制に注目するという考え方をご紹介します。

1)自社制作
2)外部制作

自社で制作している会社は指示系統が明確であるため、演出意図や修正指示などのブレが少なくなります。また作っている人が同じ、もしくは作った人が近くにいるため、これまでの実績通りの品質で納品される確率はとても高いです。一方で制作内容やトーン&マナーがパターン化しやすい傾向があります。
外部に制作を依頼する会社は、クリエーターのネットワークの質と量によって品質大きなばらつきがでる傾向があります。実績を見て発注しても、それを実際に作るのは全く別のクリエーターということになれば、品質に違いが出るのも無理ありません。一方で多様なクリエーターの力を借りて、様々なトーン&マナー、アイデア、技術が期待出来ます。

さて、内制であっても外注であっても、最も重要なことは、責任の所在は明確か?担当者に覚悟はあるのか?ということに尽きると言えます。
それを推し量るために、以下のポイントをチェックされることをお勧めします。

1)企画、演出、進行管理などの各工程の担当者は明確か?全体の責任を取れる人物は存在するか?
2)案件に対して、担当者は興味を持っているか?知識や見識はあるか?
3)要望に対して、すぐに提案を出せているか?できないことから話していないか?

お客様のニーズと、それを満たすためのプランニングができ、しかも制作現場の細かな事まで理解している、そんな人に頼むことができれば、成功は間違いなし。そういう人物が責任者として担当する会社をぜひ選んでください。

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写真はイメージです

ところで…

企業VP制作会社には、大きく分けて4つあります。

1)パンフレット、Webサイト、映像など企業が必要とする様々なツールを作っている企業ツール制作会社
2)営業活動がメインで、制作は外部のフリーランスのクリエーターに依頼して納品する代理店的な営業会社
3)企画・撮影・編集など、制作工程のほとんどを社内で行う映像に特化した職人系制作会社
4)撮影だけ、編集だけなど特定の業務だけに特化した技術系制作会社

1)の会社は元々印刷会社であったり、デザイン会社が多角化したケースが多いようです。営業部門と制作部門があり、付き合いの古い外注先を持っていて、クリエイティブ面は外注先に任せるということが多いようです。

2)の会社はWebマーケティングに力を入れていて、検索結果で上位表示されるため非常に探しやすい会社です。営業部門が中心で、制作はなし、あってもごく少数ということが多いです。常に外注先としてクリーターを募集しており、制作は案件毎に、それぞれのクリエーターに発注されます。良いクリエーターのスケジュールは埋まりがちで、どのクリエーターがアサインされるかは不確定です。

3)の会社は職人の集まりというケースが多く、得意ジャンルにおいて抜群の技術力と情報力があります。営業部門はなく制作のみ。案件や担当者と上手くはまれば、営業費や管理費の割合が少ないので、安くそして高品質な制作が可能です。しかしながら得意ジャンルでない仕事を発注すると、後々苦労することになります。またこのような会社はマーケティングや営業をしている余裕があまりないので、見つけ出すのがとても難しいです。

4)この業態の会社はとても少く、個人事業主というケースが殆んどです。CM、テレビ、映画では非常に専門性の高い知識や機材、そして安定性が求められるため特定の工程に特化しても経営を成り立たせることは可能ですし、特化しつつかなりの規模に成長した会社もあります。しかし、企業VPの場合はそこまでの品質が必要とされず、コストが優先される傾向があるため、セミナーの記録などに特化しているケースが多いです。したがって、依頼されたい内容が具体的に決まっていて、それが制作会社の業務内容と合致する場合に依頼されると良いと思います。

さて、最終となる次回は、いよいよ具体的なお話です。このケースではこの会社を選ぶべき、という例をご紹介します。

代表取締役
里田 剛

仕事の魅力を映像化することで、中小企業を元気にする企業映像コンサルタント。1993年関西大学卒業後、テレビ番組制作会社に入社。テレビ東京「開運なんでも鑑定団」などでディレクターを勤めた後、TBS「サンデー・ジャポン」でサンジャポフリージャーナリストとして活躍。2006年、メディアフォーユー株式会社を設立し、企業映像の制作を開始。2010年、ITVA-日本コンテストで金賞を受賞。2013年、映文連アワードで準グランプリを受賞。2011年、ドキュメンタリー映画「マジでガチなボランティア」が、ハリウッドの映画祭、LA EIGA FESTで長編映画部門グランプリを受賞。

テレビ、映画で培った制作で、中小企業の魅力を映像化している。

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