ある先輩からこう言われた。
「本当にやりたい仕事は、頼まれた仕事をやって貯めたお金を使って自分でやる以外にはありえない」
う〜ん、まあ普通そうだよな。
でも、なんか引っかかるな。
頼まれたものでも、自分の仕事として本気で取り組んで、頼んでくれた人に尽くせて、それで喜んでもらえたら、自分も嬉しくなってまあ気分がいいよな。それでもって頼まれもしないものも自分で勝手に作っていて、またそれがきっかけで頼まれることが増えて…みたいな方がかっこいい気がするな。
先輩の言う「白か黒か」みたいな考え方をする人の中は、当然、頼まれた気に入らない仕事を「お金だけ」みたいに割りきってやってる人が多いな。
で、そんな考えで仕事してるから、それが透けて見えて頼まれなくなっちゃうという結果を産んじゃうこともあるんだろうな。
一方で、頼まれ仕事の、頼まれている内容に対して、自分の中で明快な正否をもってないから、そうなるんだろうな。
頼まれた内容に対して正否を持てないから、あるべき論を話す。あるべき論って正論だけにもちろん正しい。
でも人間のすることなんだから、正論だけで済むはずもなく、正論が吐けるのは当事者意識がないからだけだったりして。
で、当事者意識をもてるかどうかって、頼んだ人との信頼関係だよな。
頼んだ人がどんな人なのか?
なぜ自分に頼んでいるのか?
何を自分に求めているか?
そこが掴めないと、正直、お金以外は何もないというのも無理ない。
だから、好きな人以外と仕事しちゃダメだな。子供っぽい結論だけど。
それを極めるか。