金融のプロが見た ベンチャービジネス 「成功と失敗」の分岐点
以下、読後の自分のためのまとめです。
事業戦略には、内部要因と外部要因がある。
日本は伝統的に、内部要因に関しては意識してきたが、外部要因は軽視しがちだった。国民性なのか、トヨタのカイゼンのようなことばかりについて発達してきたそうな。しかし、体力のないベンチャーはもっと外部要因に眼を向けるべきとのこと。
競争戦略としては、コスト・リーダーシップ戦略と差別化戦略、集中戦略があるそうだが、ベンチャーは、はっきり言って、集中戦略以外ではまず生き残れない。
そんな数々の事例が紹介されている。
しかし、顧客を絞り込むことは、とっても難しい。
制作の受託で、自社製品も営業マンもいない単なる零細企業である自分のところのような会社はどうすべきか?
これまでに受託した案件から自分なりに分析してみると、ブロック分けすればそのなかで集中することはできそうだ。
そこで、まずはブロック分けの中で集中し、次にどのブロックに集中すべきかを決めるという2段階の方策で行くことにしよう。
ちなみに、この本の中で紹介されている成功企業の特色としては
1)納期のスピード化〜実はこれだけで差別化ができる〜
2)付随サービスの重視〜きめの細かい一工夫こそが勝負の分かれ目〜
と紹介されている。
ふむふむ。
また成功している経営者の特色としては
1)事業の的を絞る
2)志の高さ
3)現場主義の徹底
とある。2)は当たり前のことだが、1)と3)は出来ていないことが多いのではないだろうか?