今日、結婚式に参列した。
新郎は私が番組制作会社のADだった頃の取材対象、Yさんだ。
当時、TBSの「クイズ天下一品博物館」という番組を担当していた。
内容に変遷はあったものの、大雑把に言えば、いろんなマニアのレアな天下の一品を紹介する番組だった。
ある時「ビートルズ マニア」で放送1回分を作ることになり、ビートルズマニアに関するありとあらゆる雑誌を大宅文庫で調べて、Yさんを見つけた。
Yさんは、ポール・マッカートニーの熱なファンで、彼のレプリカベースを自作し、来日中のポールに見せたところ、その出来栄えに感激したポールがそこに直接サインを書いてくれたというエピソードの持ち主。
番組への出演を当初は断られたのだが、自宅に押しかけ説得し、出演してもらった。
そこで意気投合し、15年間、人生の節目節目に連絡を取り合う仲となった。
会場には、その時のベースが飾られていた。
ベースは大切に保管されていたのだろう、取材させてもらった当時ままだった。
15年という歳月を経ても、ベースは全く変わっていなかった。
Yさんの人懐っこい笑顔も変わっていなかった。
自分の映像制作への思いも、そうであるはずだ。きっと。