日々、新人教育を行なっているので、そこで感じる事をいくつか。
これまでに20歳〜27歳くらいの
1)マスコミ系大学生
2)自主映画を撮っている大学生
3)AD経験のある社会人
に映像の作り方をOJTしている。
皆、最初につまづくところが似ている。
それは、「参考にするという発想がない」ということ。
例えば、テロップの入れ方といった表面的なことから、構成の立て方というような本質的なことまで、参考資料を見て真似るという発想がない。
映像の編集作業は、断続的に続く映像の良い悪いを細かく判断して行く作業の連続である。
しかし、その判断の基準を新人が最初から自分で立てらるはずはない。
ならば、同様の作品を見て、それを参考に自分で判断基準を構築していくという方法以外にない。
しかし、新人君たちは、何かを参考にすることもなく、分からないままいつまでも悩んでいるという人が多かった。
彼らは、たぶんドライブする時などに、道路標識だけを頼りに「いつか着くよね」という方法か、カーナビの指示するままに進むことしか知らないのであろう。
地図を見て、自分の現在地と目的地を確認して進むという経験がないのかもしれない。
悩んで固まっている新人に、「過去の作品を見てTTP(Tettei Tekini Pakuru 徹底的にパクる)せよ」と伝えると、そこからようやく見始める。
新人へのメッセージ1
悩んだ時は、過去の作品を参考にせよ。
至極当たり前なことなんだけどね。