猛暑が一段落する中、今年も採用ビデオのお問い合わせを多く頂く季節となった。
営業マンがいず、Webサイトから問い合わせでほとんどの新規受注をしている弊社にとって、この季節にどんなお客さんと出会いどんな作品を作るかで、その後の会社の行方が変わる。
そこで、先日、いつものように1通のメールが届いた。
誰もが知る上場企業で、社長さんもとても有名な方だ。
採用ビデオを作りたいということで、担当の方と打合せをさせて頂いた。
すると…なんとその3日後に受注が決まった!
そして担当の方の上長の方とお会いさせていただくこととなった。
打合せでの最初の一言が「自分たちの会社ってどう見えてますか?」だった。
私は失礼ながら「ちゃらいイメージです」と申し上げた。
すると上長の方は「その言葉を何度聞いたことか」と少し顔を曇らせた。
さらに「イメージが先行し過ぎていて、実態がきちんと伝わっていない」とおっしゃられた。
企業におけるコミュニケーションの問題というのは、売上規模や社員数や知名度、直近の業績にあまり関係がない。
知名度があって、業績も良く、母集団形成にまったく問題がなくとも、採りたい人が採れなければ何の意味もないのである。
モテモテの美人が「好きになれる人がいない」というのを聞かされているような感じかもしれない。
で、そんな課題を解決するために映像を作れるのだ。これが面白く無いはずがない。
自分はどちらかというと「出来ない人の悩み」より「出来る人の悩み」に興味が湧く。
それは自分が出来ない人間だからだ。
自分では悩めないような悩みを解決する映像を作るために悩む、という捻くれた状況が最高なのだ。
なかなか経験できることではない。
という訳で、ずっとニヤついている。