2013年もいろんなことがあった。振り返ってみると…
1映文連アワード2013で準グランプリ受賞
ビジネス上の問題を解決するために作られた映像であるが故に、「関係者にしか見てもらえないのではないだろうか」との思いもあったが、広く一般的にも見てもらえるものとの評価を頂け、自分のやっていることは間違ってはいないと心の支えとなった。
また急成長中のベンチャー企業から小さな映像制作会社が直接依頼された作品が、ナショナルクライアントが、電通・博報堂といった大手広告代理店と組んで作った作品と並んで賞を頂けたことも、自信につながった。とは言え、グランプリを受賞された東北新社制作の「ダイハツ コペン3D」は、企画、構成、撮影、編集、いずれもずば抜けており、グランプリと準グランプリの差は大きい。課題が明確となった。
2会社の移転
渋谷区円山町から港区赤坂に移転をした。
道玄坂スクエアという渋谷界隈の不動産に興味がる方なら大抵知っておられる物件から、赤坂御所そば、カナダ大使館の入るプラース・カナダに移った。
お客様からは「りっぱなビルに移転されて益々ご活躍ですね」とおっしゃって頂くこともあるのだが、実はレンタルオフィスである。
広さも4分の1くらいになった。
なぜ引っ越したのかというと、単に身の丈に戻したということ。
2012年の夏に「売上も上がったし、社内スタジオも併設したいし」と考えて、渋谷駅徒歩5分、神泉駅徒歩1分の物件を借りたが、売上も社員数も増やせず、スタジオも作れなかった。
空いたスペースに置かれた無駄な資料・機材は自分の無能ぶりの現れである。
現在のオフィスは狭く、窓もない。
以前の眺めの良い、比較的ゆったりとした空間になれたスタッフには我慢を強いてはいるが、ここからもう一度やり直す。
3スタッフの退職
今年5名のスタッフが去って行った。
新天地で頑張る人、自分の作品作りにかける人、自ら退職を決意した人、放ったらかしていなくなった人、やめてもらった人など、様々である。
その後も何かあるたびに連絡をくれる人がいる一方で、全く連絡のつかない人もいる。
自分も会社を辞めたり、人間関係を断ったりしては、新しく作り直して今日に至る。
5名が皆、自分の道を歩み、充実した人生を送ることを祈る。
4スタッフの成長
弊社で頑張ってくれているのは、根津と吉本の2名。
根津は2011年入社で2年目。吉本は今年の6月から復帰した。
根津は今年、初受注した。
その後もそのお客様からリピートで受注している。
これまでは営業も制作も自分が主体となって行ってきたので、入社2年目の女の子がこのようなことになるとは正直思っていなかった。
案件を任せられる機会も増えた。
実は、最近お客さんから「根津さんいいですね〜」とおっしゃって頂けることも度々ある。
2010年に「マジでガチなボランティア」というドキュメンタリー映画を自主制作し、シネクイントで上映した時のこと。上映後一人の丸顔の青年が駆け寄ってきた。弊社で働きたいという。それが吉本だった。テレビ番組制作会社の内定を蹴ってまで来た吉本だが、自分の映画作りのため、わずか4ヶ月ほどで退職した。
その後、映画は完成し、上映活動も一区切りがついたということで戻ってきた。
吉本には「え!こんな事も知らないで劇場公開作品を作ったの?」と驚くことが多い。
だがネットで済ませて知ってるつもりの人ばかりの中で、自分で動いて体験してきた蓄積は大きい。
吉本もいくつかの案件を任せられるようになった。
5リピートのお客様の増加
今年は例年以上にリピート案件の多い年だった。今年受注した40件のうち31件がリピートだった。これはお客様から評価が得られていることの現れだと思う。
一方でこれまで多かったネットからのお問い合わせを頂き受注するケースが減っている。これはサイト運営を放置していたためで、ある意味当然の結果であり、これが続くとジリ貧になってしまうことは明白である。2014年はサイト運営に力を入れる。
7マニュアルの作成開始
「マニュアルなんて糞食らえ!仕事なんか盗むもんだぜぇ」と粋がってきたが、それだけでは人が育たない。後生大事に自分のものだ!と制作ノウハウを勿体ぶるより、公開して身につけてもらうほうが遥かに世のためだ。そんな大したものでもあるまいし。
というわけで結構分厚くなってなってきている。2014でその厚さは10倍になるだろう。
8プロダクションEXPO出店
大枚はたいて出店をするも、その後の営業フォローができず、自分では失敗したと結論づけている。結構な勉強代となった。
9OAC加盟、プレゼン、ワークショップ開催
業界団体に加盟するなど考えもしなかったが、ご縁あって入会させて頂いた。
先輩方のお話をお聞かせ頂く機会ができ、非常に有意義な経験をさせて頂いている。
10長期地方ロケ・海外ドキュメントロケ開始 台湾3回、中国1回
これまでは「密着」とはいえ、1日15時間ぐらいのもので制作するものが多かったのだが、制作期間半年、撮影日数15日、そのうち地方ロケ8日という長期密着ロケをさせて頂いた。それに加えて制作期間4ヶ月、撮影日数15日、そのうち海外ロケ3回計7日とうものもある。プロジェクトは大型化しつつあるが、まだそれに対応する体制が組めているとは全く思わない。これも大きな課題である。
というわけで、来年の課題も見えつつある。
今年一年、皆様、本当にお世話になりました!