この間、偶然知り合いになった大先輩のお話を伺っていて、いつものように「請け仕事」についての話となった。
私の周りにいる先輩方は「やりたいことしかやらない」という方が多く、したがって私のように企業から依頼を受けて映像を作ることに「興味が無い」と言い切られる。
私はそんな時、「頼まれ仕事にも独特の面白さがあるのに、損してるな〜」と思うが、同時に頼まれなくてもやる仕事から得られることの大きさも知っているつもりなので、「まあ、そうなんだけどね…」と、年下のくせに年上の大人のようなフリをして相槌を打つ。
でも、目から鱗だったのは、その方が自分の仕事の基準を「『やられた!』と思われることしかしない」とおっしゃられたことだ。
最近、私は組織化や商品化や売上げアップについてばかり考えていた。
でも、そもそも「なぜ仕事をするのか」というと、それは「自分がすべき仕事だから」ということに尽きる。
私の場合もやっぱり、それは「やられた!」ということなのだ。
この言葉に至るまでに、どれほどの道を歩んで来られたのだろうか。
先輩に心から敬意を払う。