久しぶりに「マジでガチなボランティア」を見た。
3月27日に、紀伊國屋サザンシアターにて開かれた「第2回紀伊國屋レーベル名画祭」で上映されたからだ。
2010年12月4日にシネクイントで上映されてから、およそ2年4ヶ月。
これまで上映される度に自分で作った映画を見てきた。
編集中に数千回、数万回?と映像素材を見て、出来上がってからも100回ぐらいは見ていると思う。
見る度にいろんなことを思う。
最初は見られるのが怖かった。
そのうち、見られてもいいんだと思うようになった。
震災が起きて、見せる意味があるのだろうか?と考えた。
その後、映画祭で賞を頂いたりして、もっと見て貰いたいと思いながら、ほとんど見てもらうための活動ができずにここまで来た。
時間経つと、いろんなことが変わる。
世界の状況も、日本の世相も、出演者してくれたみんなも、作った自分も、手伝ってくれた仲間も、映画を見てくれたお客さんたちも。
この映画に関わったすべての人が毎日変わって行く。
でも、映画の中に写っているものは変わらない。
作品を見る者がの見方を変えたとしても、そこに写っている表情や、そこで発せられた感情が変わることはない。
現実を記録するということの力は、映像が溢れかえっている状況では感じることは少ない。
でも、今一度そこに立ち返って「何を撮るのか?」「何を伝えるのか?」という原点に忠実に、仕事をすべきだ。
どう撮るか?とか、どう伝わるか?なんてどうでもいい。
そんなことをすっかり忘れていた。