先日、いつもお世話になっているFC本部の社長さんから、加盟店とのミーティングを覗きに来ませんか?と誘われた。
手ぶらで行くのも何なので、ビデオカメラで撮影しながら見学させて頂いた。
すると、そこで繰り広げられていたのは、経営セミナーだった。
様々な経営方法が解説されたのだが、私にとって最も衝撃的だったのは、「業務レベルを上げるために業務をルーチン化する」というものだった。
「業務をルーチン化する」とFC本部が語る時、そこには「賃金が安く補充が容易なアルバイトやパートで、いかに売上を上げるか」的な、人間の労働を貶める発言が撒き散らされるイメージがある。
しかしここでは、ルーチン化による反復によって技能獲得のスピードを上げ、それによって成功体験を積ませ、自信と働く喜びを感じてもらい、その結果としてサービスの質と売上の両方をアップさせるために行うというのだ。
目から鱗だった。
これは自社に置き換えことができる。
私がテレビ番組制作会社に就職した時、そこは職人的な世界だった。
いわゆる「仕事は盗め」「背中を見ろ」的な世界。
とはいっても、10年前、20年前よりは、かなりその世界は薄まっていて、先輩から「お前ら楽だな」とよく言われていた。
また、尊敬していたディレクターから「お前はなんでも聞いたら教えてもらえると考えてるところがムカツクんだよ」と言われたこともある。
そんな空気に反発していた決して優秀とは言いがたいADだったのに、毎日、社員にそのような話をしている。
あまり手応えはない。
…
ならば、ルーチン化するよ。
こうしてこうしてこうすると一つ一つ説明して、手順取りにできるようにするよ。
自分の職人的勘?をどこまでルーチン化できるか?
結構、簡単にできたりして
…
やれやれ。