本日、試用期間を終え、新たに冨永さんがフルタイムで参加してくれることになった。
冨永さんはテレビディレクターとして10年のキャリアがある。
誰もが知ってる大家族のドキュメンタリー番組を長らく担当しており、現場経験という面でも申し分がない。
しかし、冨永さんから1ヶ月ほど前に初めて電話を頂いた時、正直言ってこうなるつもりは全くなかった。
新卒で入った根津が着実に実力をつけ、かなり任せられるようになっていたので、今のこの戦力でやれることをやっていこうと考えていたからだ。
リスクを減らして、手堅くいくつもりだった。
一方で制作の問い合わせは増え続けている。
やってもやっても仕事が終わらないという状況が続いていた。
そこで、社員を採用するのではなく、仲の良い外注さんを増やして行こうと考えた。
新たに仕事を依頼する人を3人ほど増やし、それぞれの方に得意分野でお手伝い頂いた。
非常に上手く行ったものも、正直、あまりうまく行かなかったものもある。
今後はこのように外注さんに手伝っていただきながら、これまで以上の品質で納品できるよう、いろんなことを整えて行こうと考えていた。
そんな時に働き盛りのディレクターと出会うことになった。
そのディレクターは長らくフリーランスとして活動し限界を感じていたことあり、社員希望だった。
冨永さんに最初に申し上げたのは「ワークシェアになったら意味がないです」ということである。
私がやれることを、あなたがいるからあなたにやってもらう、では、全く意味がない。
これまでのキャリアを活かして、冨永さんにしかできないことをやって欲しい。
そのために私に出来ることは何でもやる。
そんな気持ちを汲み取ってくれる人なのどうか、そして、その上で実際に手を動かせる人なのかどうか?
それを見極めるための7日間だった。
動画元年と呼ばれた2014年を終え、Webでの動画広告の本格化が想定されている。
動画のクラウドソーシングも本格化しており、仕事の進め方が大きく変わろうとしている。
映像制作会社としてどう舵を切るのか?制作者としてどういう価値を生み出すべきなのか?
生き残りを賭けた戦いに直面している。
これを乗り切るためには、私以外のディレクターが必要だ。ずっとそう考えてきた。
その願いは期せずして叶った。
これまでと違うステージに向けて、歩みを進める時がきた。