渋谷にSPBSという書店がある。
独立系書店と呼ばれる書店である。
そこで、SPBSラボと呼ばれる、トークライブが開かれている。
先日、そこに「利休にたずねよ」で直木賞を取られた山本兼一さんが招かれると聞き、お邪魔した。
さらに、その模様を弊社のスタッフが撮影した。
なぜそんなことをしたのかというと、出版と映像を融合させることができないかとずっと考えているからだ。
「DVD付きの本なんてありふれているじゃない」と言われそうだが、そうではなくてDVDそれ自体が本の隣に陳列されているような状態がいいんじゃないかと思うのだ。
今、DVDは、本屋さんのレジ前に少し置かれているか、CDショップの1コーナーにある。
並んでいるのは、パブリックドメインの格安DVDかちょっと古くなったハリウッドの大作。あまり売れている様子もない。
しかしここに、例えば…村上春樹さんのIQが完成するまでの、村上さんの心象風景が描かれた映像があり、それはDVDでしか見れないもので、本の隣に並んでいたら、本と一緒に手に取る人は多いだろう。
例えば、今後ネットでしか読めなくなるかもしれない佐藤秀峰さんの決意表明とそこにいたる出来事が描かれた映像があったなら…
そういう映像の流通が今は定着していない。
これまで、この手の類いの情報はテレビで取り上げられていた。
それが、DVD化されることもあるが、一度無料で出回った映像にお金を払うのはある種のマニアが中心だし、今後NHK以外のテレビ局の制作力は久しく低下していくので、そうもいかなくなるだろう。
だからこそ、本に出会う様に、映像に出会う機会が必要なのだ。
その第一弾として、SPBSラボでのトークショーを紹介して、どれくらいの人に見られるものなのか試した。
公開してから約1ヶ月で視聴98回とは(2009.06.12)、誰にも見られていないに等しい。
まだまだ本や著者や出版社やイベント開催者、そして読者や未来の読者の役に立つ様な映像にはなっていないかもしれない。でも、今後も書店に書籍のように並ぶDVDを実現するために一歩ずつ進んで行きたい。
利休にたずねよ
こんばんは。こちらからもTB送らせていただきます。
悼む人【天童 荒太】
重いテーマですが、人間最後には経験する死を深く見つめなおすいい機会になりました。
はじめまして一郎と申します。
偶然貴社のホームページを見させて頂き、迂闊にも「ギャランドゥ~」で笑ってしまいました。
凄く楽しそうな職場ですね。
ブログを読まさせていただきました。
私は主に音声やら音響やらを主としながら、ちょこっと映像も手をつけている者ですが、
久しぶりに「志」を持った方だなぁ。とおもいました。
いきなり話は変わりますが、先日母と食事をすることがありとんかつを食べました。
そこのお店はキャベツが沢山が売りの様で、私は沢山食べれる事を喜んだのですが
母がふと「おいしそうなキャベツだけど、歯が弱いからあまり食べれないのよね・・」と言いました。
そこで私は「ハッ」と気がつきました。
レンチンすれば葉っぱは柔らかくなりますが、シャキシャキ感がなくなります。
しかし、柔らかくなるので、歯が悪い人は「食べられる喜び」を感じる事が出来るんです。
利益は確かに大切ですが、人として、人間として何か出来る事があるんじゃないのかと。
例えば、本を読みたいが読めない人って結構いると思うんです。
本は想像力をかき立てて読む物ですが、想像力が乏しい現代人たちはそれが苦手だと思います。
夢が持てない社会って言うのも、関係があるんだと思います。
しかし、そのその糸口が映像で示せたら、もっと本に親しみが持てるのかもしれない。
作品が作られた背景、人、時代情勢・・。全て与えるのでは無く、糸口が分かる程度で。
後は読者の想像力が広がっていけば・・・的な感じですかね。
長文になってしまいましたが、なぜか書きたくなったので。
失礼しました。
いちろうさん
コメントありがとうございます。
元気がとっても出ました!!