Hola!
新年の挨拶動画の一番右の人、片岡です。
先月2年間ずっと伸ばしっぱなしだった髪と無精髭をバッサリ切って、
見た目はすっかり真人間になりました!
電車の座席に座っている時に、隣に人が座るようになったのが一番の変化です。
自分はメディアフォーユーでのお仕事以外でも個人的に映像を作っているのですが、
最近1本の作品の映像監督をさせて頂きました。その名も
この作品は、即興で絵を描くライブペインティングについての映像で、
国内でもトップクラスのアーティスト14人が、6日間に渡り上描きする形で
1部屋の巨大な壁に絵を描いていく制作風景を収録しています。
「ライブペイントって何?」「何となく想像つくけど、よく知らない。」という人たちにこそ見て欲しい!もの凄いスキルをもつ人たちがいるにも関わらず、まだ世間一般ではそこまで認知されていないアート形式。既に知っている人は更なる深みへ、知らなかった人にとってはこういうアートが日本にもしっかりと存在することを知って頂くひとつのキッカケになれば幸いです。
この撮影を通して様々なアーティストの方たちの制作現場に立ち会ったのですが、ものの5~6時間で、しかも即興で完成された絵を描く彼らの技術は本当に職人技だなと思いました。それぞれのアーティストが10人10色、みんな全然違うスタイルを持っているのですが、その絵から読み取ることのできる各アーティストの背景もおもしろいです。
アーティストを取り巻く環境は日本と欧米では大きく異なり、日本ではアート作品を買って家に飾るという習慣がそこまで顕著ではありません。しかしその代わりに、すごくハイレベルな漫画がどこでも安価で手に入ったり、オシャレな服やインテリアプロダクトは普通に買われています。こういった文化や習慣の違いを理解した上で、美術館にただ飾るのではなく、ストリートやクラブシーンにおいて自らの活動の場を広げるアーティストの制作する作品は、本当に生きた生身のアートだなと思います。(もちろん美術館に飾ってある絵も生きてますよ。)
以下、プロデューサー兼参加アーティストの大山康太郎氏の言葉を一部抜粋。
「現在、私の周りには優れたアーティストが沢山います。 彼らの多くは既存のアートコミュニティに属する事無く、はっきりしたマーケットの無い朧げなシーンの中を漂いながら、DIYなスタンスで制作し生活しています。音楽、グラフィティ、マンガ、雑誌、クラブカルチャー、ヒッピーカルチャー、壁画運動…。影響を受けたソース元は様々で、それぞれに独自の文法を持って表現していく。彼らへの注目の経路を整備したい。 その表現の多様性と強度を示したい。 それが今回のVIDEO制作の根底を担うモチベーションになっています。<中略>彼らの制作する姿を通して、拡張されたアートシーン、文化の連続性、分裂していくコミュ ニティ、それぞれの関係性を、皆さんに考えて頂きたいと思います。」
日本人アーティストの圧倒的クオリティーのライブパフォーマンスを、是非ご鑑賞下さい!!