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「葛藤について」その3 + 「私は間違ってました」

葛藤シリーズ、今回で3回目でしょうか?

お陰さまで、葛藤が今年の流行語大賞に選ばれそうです。

赤羽くんと私が色々書いてる中、弊社の社長もBOSSのブログで情熱大陸について書いた際に「葛藤」という言葉に重点を置いてました。

本来大好きなはずの情熱大陸を観てがっかりした事を「葛藤が葛藤として放り出されたままだった。」のせいだと書いてます。

ほぉ、
「葛藤が葛藤として放り出されたままだった。」
結構深いですね。この発言の真意を後日追求してみます。

さて、「葛藤」「葛藤」って書いてますが、初めて「葛藤」という文字をパソコンで打ち込んだとき「え?この漢字でいいの?」って2分くらい悩みました。
僕のイメージでは「活闘」とかそういうイメージだったのです。

で、調べてみたら下記の通りでした。

《葛(かずら)や藤(ふじ)のこと。枝がもつれ絡むところから》

流石日本!人間の心理を描く言葉でも、自然の植物の様を用いるとは!
日本語という言葉がどれほど美しいか、奥が深いか改めて感じれますね。

1 人と人が互いに譲らず対立し、いがみ合うこと。
「親子の―」

2 心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、そのいずれをとるか迷うこと。
「義理と人情とのあいだで―する」

3 仏語。正道を妨げる煩悩のたとえ。

上記の三つの点で、外発と内発の葛藤が既に明確にされてます!辞書ってすごいですね!

wikipediaだけはコンフリクトという概念も記入してましたが、日本が難しくてちょっとお手上げでした。
コンフリクトconflict(葛藤)とは元来精神分析の概念であったが、レビン派とエール学派がこれを自分たちの理論体系の中に移し変えた。他方、ミラーは44年にコンフリクトに目標勾配の概念を適用し、行動論的体系を作り上げた。これらの仮説は完全に学習論・行動論的に明晰なものであるが、実験神経症をコンフリクト事態から発生するものとして考える立場をとるJ・H・マッサーマンやJ・ヲルピの研究もある。

今回のブログで新しい意味合いを見つけ出すことはないようですが、
葛藤がどれほど必然で大切かを表す例がちょっと浮かんだので書いてみます。

葛藤を望まない平凡な暮らしがしたい人でも、「うるさい隣人」「リストラ」「親の死」など、それを妨げるものが沢山あって葛藤したくない!という一心でどんどん葛藤していくのです。
これって映画でもよくありますよね?
映画では更に、葛藤が膨れ上がるにつれ、葛藤で何かを得てることに気づくのです。そして、以前の暮らしに戻るか、新しい自分を追求するかという分離点こそがドラマツルギーの頂点!

それを描かないともったいない!だから脚本の基本のルールは最初に主人公の葛藤を明確にすることです。

映画史でもっとも素晴らしいのがヒッチコックの「北北西に進路を取れ」ではないでしょうか?
この映画は見ながら主人公の心境を紙に移していくとびっくりするほどすごい造りです。

偉そうに色々よく書きますが、先日YOUTUBEで素人(素人っぽい人)が作ったとても短い短編を見つけてしまいました。

インテリかぶれの僕ですから構成や選曲、拾えてない役者の声などで最初はクスクス笑いながら観ました。
しかし5分後には本当にちょっと感動してました。

ちょっとこの短編は僕の中で大切にしたいです。

結局理論じゃなくて「想い」ですね。
これだけはどんな本を開いてもコツも何も載ってないです。

映像作る人ならツベコベ言わず感性だけを磨いてればいいのでは?と改めて想いました。

「感受性」と「表現力」と「行動力」

本当は映画ってこれに尽きるのかも知れません。

でも「表現力」も「行動力」もスタッフや周りの人が補ってくれることもあります。

「感受性」

本当は監督ってこれに尽きのかも知れません。

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