映像制作会社メディアフォーユー スタッフの吉本です。
今日は、最近物議をかもしている震災ドキュメンタリーの「やらせ」騒動について書かせて頂ければと思います。
詳しくは下記の記事をご覧下さい。
“やらせ”問題の震災記録映画、上映中止を申し入れ…プロデューサーが発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140306-00000011-flix-movi
僕自身被災地でカメラを回した身としてまず先に思ったことは、罪悪感とかは無かったのかなという事です。
僕は主にボランティアをしながら撮影を行わせて頂いたのですが、それでも部外者である自分自身が被災地で何かをしようとする事に対する恐怖や、罪悪感もありながら作品をなんとか形にして来ました。
現地の方にたとえ好意的に受け入れて頂いたとしても、その気持ちはなかなか拭えなかったし、いまも拭えてはいません。
それでも、万が一にでも被災地の人が幸せになる事があれば良いなという思いでドキュメンタリー作品制作を行いました。
今作の監督は「演出の範囲内だと思った。」という趣旨のコメントを出しています。
僕の作品でもそうですし、里田社長の「マジでガチなボランティア」においても何の何の演出もなされていない訳ではありません。
時には主人公や主人公を取り巻くコミュニティに意見を言ったり、煽ってみたり、あえて気分を逆なでしてみたり、そういう監督と出演者のコミュニケーションはれっきとした一つの演出として許されている事だと思います。
今回、いろいろな批判が出ているのは、その演出といわれている物が利己的というか自己満足的な物(そう受け取れるもの)であったから起こったのではないかと思います。
まだ僕自身もドキュメンタリーの演出を自信満々に語れるような十分な経験はありませんし、こんなまとまりの無い文章になってしまい申し訳無いのですが、被災地支援に少しは関わった身として少しだけこの場を借りて意見を言わせて頂きました。