僕は大の昔の映画のファンです。
白黒映画とか無声映画の魅力と完成度のトリコなのです。
でも映画は常に新しい手法で撮るべきものだと思っているため、新作とかも頑張って観ています。
がっかりする事が多い中、2年前フランスで観た超衝撃作品を紹介したです。
それがカルロス・レガダス監督のBatalla en el cielo (2005)です。
『空のバトル!!』って意味ですけど戦闘機の話ではなく天国での闘いの話です、漫画でよく見かける人間にまとい付く小さな天使と小さな悪魔の話です。
ストーリーは明かせませんが、撮影の仕方もテーマの描き方も編集のリズムも役者達も、全てが斬新でした。
皆さんはボテロというアーティストをご存知でしょうか?かなりぽっちゃりした人絵や彫刻を作るのですが、
Batalla en el cieloではぽっちゃりした人のラブシーンが含まれていてそれがまるでボテロの様に美しいのです。
本当に素晴らしい作品ですので観る機会があれば是非是非観て下さい。
が!!
この作品は日本で上映されなかったみたいです&お子様にはお勧めしません。
せっかく南米にいるので17くらいの時にBIGな衝撃を受けた短編のドキュメンタリーを紹介します。
『La isla de las flores』『花の島』 (1989)
「花の島」という南米のゴミ村で人間がお金を持っていないため、家畜以下の存在として扱われている事について、ひとつのトマトの人生を通してあまりにも冷たく皮肉く伝えるこの作品は多分一生忘れられません。フランスのクレルモンフェラン短編映画祭で当時すごい反響でした。