2011年10月24日、自分の会社が5周年を迎えることができた。
もしかしたら取引先をお招きし盛大なパーティを行うべきなのかもしれなかったのだが、スタッフと自社製作のドキュメンタリー映画の主人公と男4人で、ささやかな飲み会を開いた。
創業後1年以内に潰れる会社30%。10年続く会社が25%というのが日本での創業の現状のようだ。
起業家たちの歩みより。
事業計画も、資金も、顧客も何もない中、行きあたりばったりに起業したのが2006年10月24日。
この時は、インキュベート施設であるIID世田谷ものづくり学校という廃校になった中学校の教室を間仕切りしたスペースで、たった一人だった。
大学卒業以来、志していた「ドキュメンタリー番組を作る」という夢を追いかけ、テレビ番組制作の世界に12年。
その夢を諦め、嫁と乳児を抱えてどうやって生きていけばいいのか分からない中での起業だった。
テレビ番組の制作現場しか知らない。営業も経営も全く経験がない。
そんな自分でもなんとか5年間生き延びることができた。
しかしだからといって、同じように次の5年を生き延びれるとは思えない。
5年、10年、15年、20年を生き延びるために何をすべきか?
普遍化、組織化、専門化、垂直統合化、がキーワードになると思う。
これからもなんとしてでも生き延びよう。