この週末から、弊社で製作・配給を行うドキュメンタリー映画「マジでガチなボランティア」の再上映が始まった。
16日の初日には、主人公の石松くんも駆けつけてくれ、共に舞台挨拶を行った。
舞台挨拶の後、改めて作品を観た。
昨年12月の公開時には毎日劇場に行き、上映が始まるとそのまま作品を観ていた。
自分で作っておきながら、その映画を13回も観た。
これほどの回数、同じ映画を劇場で観た経験はない。
なぜそれほど、観れるのか?
撮影も編集も、ほとんどすべてを自分で行っていたので、それこそここで使用されている映像は、一体何度観たのか分からないほどだ。
それなのに、劇場で見ると自分の作品が毎回違って観れた。
大げさに聞こえると思うが、その場に居合わせた観客の発するエネルギーで、なんだかシーンの解釈が変わったのだ。
13回観て、いろんな経験したことのない感情を味わった。
本当に貴重な経験だった。
しかしながら、その後燃え尽きてしまってのか、作品を全く観なくなった。
13回見て感じた感情はいつしか薄れていった。
そして、今回4ヶ月ぶりに観返した。
自画自賛でバカみたいだが、「ええとこ、あるやん」と思えた。
時間が経って、冷静になればなるほど、荒は目立つ。やり直したいところも出てくる。
しかし、震災を経て、果たしてこの映画にどれくらいの役割があるのか?と迷っていた自分は間違っていた。
改めて、
「もっと観てもらいたい」
と思った。
この映画が、もしかしたら何かの役に立つかもしれない…という人に、きちんとと届けよう。
これまで以上に行動していく。
現在「マジでガチなボランティア」を上映してくれている、渋谷アップリンクでは「100,000年後の安全」という放射能廃棄物に関する作品を公開している。
入場制限がかかるほどの人気ぶりだ。
今、まさに多くの人が必要としている「放射能」に関する情報。
映画という産業を巡って、いろんなことが言われているが、必要なものには人が集まる。
当たり前のことだ。
当たり前の事を当たり前にやるのみ。