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僕が東北に行きたい理由

こんにちは
メディアフォーユー吉本です

まず始めに、東日本大震災で被災された方々、ご家族が被害に遭われた方々、渋谷から無事をお祈りしています

僕の家族親戚は無事です

申し訳ありませんが、今回は少し個人的なことを書かせて頂きます。
実は僕は最初の地震発生時、偶然フィリピンにスタディーツアーに行っていて実際には地震を体験してはいません。

農村部の村にいたため、ネットもなかなか繋がらず、情報が一切入らない中、不安な日々を過ごしていました。こんな時に日本に居られないことを悔しくも思いました。

今回の地震を受けて、多くの人が、自分に何ができるのか?何をすべきなのか? と考たと思います。フィリピンにいた僕も勿論、考えました。しかし、物理的に隔たれた外国で、ネットすらろくに通じない中、僕らに出来ることはありませんでした。

その時僕に唯一出来たことは、いまこの瞬間を映像で記録することでした。
僕はツアーメンバー、そしてアテンドをしてくれたフォトジャーナリスト安田菜津紀さんにカメラを向けました。

菜津紀さんを含めツアーメンバーの家族で被災した方はいませんでした。しかし、菜津紀さんの婚約者で、フォトジャーナリストの佐藤慧さんのご家族は岩手県陸前高田市で被災され、お母さんの行方はまだわかっていません。

それぞれが誰かの事を思い、心配な夜を過ごしました。そこで僕たちが感じた感情を僕は映像に残さねばならないと思いました。

ドキュメンタリー取材は時に非常なものです。他人のパーソナルエリアに土足で踏み込み、過去をほじくり返します。取材を受けてくれた人を傷つけてしまう事もあります。

家族の安否を、心配そうな様子で確認する仲間(ツアーメンバー)、教会で静かに祈りを捧げる菜津紀さんの隣で、僕はただカメラを向け続けました。それはともすれば不謹慎な、相手を傷つけてしまう行為であったと思います。

しかし、僕がそれでもなお仲間にカメラを向けたのは、いまこの瞬間を記録に残すこと、
映像で多くの人に伝えこと、後世に語り継ぐとこが、
大きな意味をもっているとを確信していたからです。

僕はこれから東北に入って取材を出来たらと考えています。素人が現場に入るのは迷惑なだけだというお叱りも当然あると思います。

しかし、僕にはやるべき目的があり手段があります。いまを記録し、伝え語り継ぐために、僕は批判や恫喝を受ける覚悟があります。

必ずこの仕事をやり遂げてみせます。

最後にこのブログをご覧になっている皆様にお願いがあります。
僕は今回撮影した映像をもとにドキュメンタリー映画を製作、劇場公開し、収益を義援金をつのるプロジェクトを発足したいと考えています。

しかし、僕は映像制作以外のいかなるスキルをも持ち合わせていない未熟者です。場所の確保や宣伝、プレスリリースといった点において、協力者が必要です。

未経験者、学生も大歓迎です。まだ出来る事は少ないかも知れませんが、このプロジェクトにほんの少しでも興味を持たれた方は連絡を下さい。

吉本 涼(aspara.mans.pc@gmail.com)
Twitter:@asparaman

最後になりましたが、長文をここまで読んで頂きありがとうございました。今後ともよろしくお願いしします。

平成22年 3月20日 吉本 涼

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