フランスには、フュチュロスコープという1987年に設立した映像専門の遊園地があります。
遊びにも理屈を入れるのが流石フランスって感じがしますね。
しかし、そこは昔から3D映像や、丸い360度の画面など、色んな映像を実験してます(皆さんも一度はテレビで数え切れないほどの蝶がアメリカ大陸を横断する映像は観ましたよね?あれも360度画面でやってました。)
どれもこれもインパクトのある演出ですが、実は一番地味なのが僕の中では一番です。
そのアトラクションがまだあるかも分かりませんが、ただ単に撮影時と上映時のコマ数を多くしてるだけなのですが、シャッタースピードが速くなった分、ボケやモーションブラー的なものが減り、すごい鮮麗された絵ができるのです。すごい衝撃でした。(フィルムもたしか70mmを使ってます)
映画は所詮四角い平面で終わる。という考えを持っているのですが、それが映画の一番の魅力だと信じてきました。スクリーンという「枠」があるから「枠外」もあるわけで、イマジネーションを刺激します。
画面が360度になったり3Dになると、そういった概念がなくなるのが非常に怖いです。
「自分の手段を十全に活用する能力は、手段の数が増えれば増えるほど減じてゆく」
ロベールブレッソンの言葉ですが、仕事以上に私生活でもとても大切にしてる言葉です。
しかし今の3Dの映画は秒間60枚で撮ってるんでしたっけ?ということは僕が好きだったアトラクション同様、絵自体も綺麗になってるのでしょうか?
まだ3Dの映画を観たことないので観に行くいいきっかけができました。
でもまずはアリエッティを観なきゃ!ビバジブリ!
英語ですが、フュチュロスコープのwikiです。
futuroscope