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マジでガチな映画批評

映像制作会社メディアフォーユーの比嘉です。

先日は里田剛社長(監督)のドキュメンタリー作品「マジでガチなボランティア」を観ました。

タイトルにも書いた通り「マジでガチな映画批評」を行いたいところですが、あまりにも内容に触れてしまいますと宣伝性を蔑ろにしたレビューになってしまいますので、ここでは私の考察を中心にまとめたいと思います。

まずこの映画の一番注目すべき点は、相反する2つのファクターが混ざった時の化学反応を写す試みにあると思います。

「ボランティア+クラブ=?」、或いは「先進国+発展途上国=?」。他にも「ファッショナブル+コンサバティブ=?」みたいな事でもあると思います。

そして、「GRAPHIS」(この映画の重要な登場人物たち)というカンボジアへボランティア活動を行う団体の「日本人意識」なるものが、「自己」と「他者」の間の隔たりを、国境や環境、生活水準などを通して示唆しているように感じました。日本からカンボジアへの視点ではなく、隣にいる「日本人」への思い、こだわりのようなものを登場人物の発する言葉や編集(構成)から、作り手の「意図」として感じるわけです。加えてかなり個人的な見方かもしれませんが、劇中に登場するお医者さんが、「良い医者は患者と向き合う」という事を強調します。これはとても重要な事でドキュメンタリーにおいても「被写体」との向き合いが作品の善し悪しを左右してしまうほどに大事です(これもある意味、上記で述べた「化学反応」だった)。

もちろん「そんなことわかってる」と思われてしまうかもしれませんが、私は「ドキュメンタリー」と銘打って公開される多くの映像に「被写体との向き合い」が足りないと感じてしまいます。目を凝らしてみてみると、どんな映像にも「撮る側」と「撮られる側」の関係性が「絶対に」映っているのです。近年、ニュースやテレビ、映画を「ドキュメンタリー、ノンフィクション」と紹介されただけで、「事実」を目撃したように感じる方が多いことは非常に危険なことです。少しひねくれた感じもしますが、映像を「疑って観る」ことも、それはそれで楽しいものです。

少ししゃべりすぎてのでこのぐらいにします。さて、メディアフォーユー社長の里田剛監督はこの映画を通してどのような「真実」を観たのでしょう。

気になった方は上映のご案内もしていますので、こちらをご覧になって弊社へご一報下さい。

 

 

素敵な映像制作なら、メディアフォーユー

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