こんな本を読みました。
[小さな会社の大きな勘違い なぜもうからないか]
本書が対象にしているのは、「なぜか儲からない社員30人未満の小さな会社」。自ら会社を経営しながら小企業向けのコンサルティングも行ってきたという著者が、小企業の経営者が知らず知らずのうちに犯してしまっている過ちや勘違いを鋭く指摘している。ま
ずは「小さな会社の経営は、思ったより儲からないもの」という厳しい戒めからスタート。どんな戦略も社長の性格と合わなければ頓挫する、売上高や資本金、
社員数などの表面的なカッコよさを「経営のモノサシ」にするな、「仕事」をせず「作業」ばかりして満足している社長はダメ、など経営者にとって耳の痛いと
ころを突いている。その処方箋は具体的である。社長の性格に基づいた経営をすべきという考えを軸に、「片腕」には自分の性格と正
反対の人間を、社員には自分と相性の合う人間を選べ、などと説いている。また、経営は「一人あたりの労働生産性」で測るべきとし、既存の社員をフルに活用
する方法も提案している。さらに小さな会社がとるべき営業戦略や、資金繰りのコツ、粗利確保のノウハウといった経理全般のアドバイスも行っている。独
創的アイデアや「これさえすれば儲かる」という秘策は書かれていないが、小さな会社ならではの問題が巧みにあぶり出されている点は必見である。平易かつ歯
切れのいい言葉遣いや、今の厳しい現実を踏まえたもの言いにも好感がもてる。自分が「裸の王様」になっていないかをチェックするのに役立つ1冊だ。(棚上
勉)
ここに書かれていることは、とても分かりやすい。
そして、言葉の一つ一つがよく刺さる。
「経営」というコンテンツは、いつの時代も切実な問題を抱えた人を支えてきた。
そこに書かれていることは、もう何百年と大きく変わっていなくとも、
やはり肉声というものは必要とされていて、考えるきっかけを与えてくれる。
「労多くして、益少なし」の小企業経営を日々実感している私だが、
それは「儲ける」ということを軽視してきたからだ。
「粗利志向」「社員の定数化」「ランチェスター戦略」
早速、今日から導入します。