本日、とある大手定食チェーンの社長様にインタビューさせて頂く機会があった。
その会社では現在、「食育」について社員教育を押し進めている。
ではなぜ「食育」教育が必要なのか?と疑問が湧く。
しかし、その社長様は企業理念をベースに日々商売をしていると自然とそこに行き着いたのだとお話になっていた。
なるほど、その会社の経営理念と照らし合わせれば合点が行く。
ちなみに、弊社には企業理念というほどだいそれたものはない。
だが、日々の仕事をする上で以下の宣誓をしている。
メディアフォーユーは約束します。
1)作品に「誇り」を
2)スタッフに「愛」を
3)クライアントに「驚き」を
年始という事もあり、この宣誓についてちょっと説明させて頂きたい。
まず、順番である。
これは大切な順番を 作品>スタッフ>顧客 と考えているという意味である。
「顧客よりも大切なものがあるのか!」とお叱りを受けそうだが、私なりの理屈がある。
私はテレビ番組を制作を経て、企業VPの制作に入った。
そんな訳でその両方の比較をよく行なう。
そうすると、企業VPの作品の多くが「面白くないもの」になってしまう理由に気づいた。
それは「企業VPの顧客は映像制作を依頼しておきながら、制作段階において、映像の仕上がりよりも別の事を大切にする」からだ。
社内でのさまざまな事情に配慮が必要なので、作品に必要かどうかで判断することが難しいのである。
そんな時に優先されるのは、もちろん事情である。
従って仕上がりは落ちる。しかも、その作品の結果を測る物差(例えば売上や視聴率など)もない。
企業VPは「面白く」ある必要などないと仰る方もいるかもしれない。
しかし、他者に向けて発せられる情報と言うものは、他者にとって何かしらの目線で「面白く」なければ存在価値はない。
「面白く」ない映像がいかに雄弁に物語っていても、見ている他者には何も伝わっていないのである。
したがって、絶対に何らかの「面白い」ポイントがある作品しか作らない、そんな作品だけが、社内で一見不要な摩擦を生もうとも、本当は顧客のためになるし、それだけのものをこそ顧客にぶつけるべきだとの信念を表すために、一番最初に、『作品に「誇り」を』と記した。
誇りを持つためには
「こんなことやっちゃ台無しなんだけどクライアントが言うからしょうがないよね〜めんどくさいし」
なんて絶対に言えないのである。
「いや〜そうですよね、調整大変ですよね。でもこのシーンがないと御社の取り組みがうまく伝わらないんです」
とひつこく食い下がらなければならない。
この努力を怠ると、絶対に『作品に「誇り」』なんて持てないのである。
しかし、こんな当たり前の事だが、なかなかうまく行かない。
結局担当者を苦しめているだけじゃないのか?と思う時もある。
自己満足したいだけではないのかと自問したりもする。
でも私は信じている。
制作者が誇りを感じている作品は、絶対に関わった人を裏切らない。
そのためには、自分の誇りがピカピカである必要がある。
誇りを磨け!
そんな気持ちで1番目に宣誓しているのであ〜る。