野菜不足がちなディレクターのトミーです。
最近は4K撮影が一般化しつつありますが、納品物としてはまだまだHD納品が多いというのが今の現状です。
そんなわけで今回は、『4K収録可能なカメラを使って撮影し、フルHD(1920×1080,mp4)で完パケる』、という状況設定で、各収録形式を比較してみたいと思います。
テストに使用したカメラは、SONY FDR-AX100です。
(1)撮影は、「4KUHD30p/XAVCS」、「FullHD30p/XAVCS」、「FullHD30p/AVCHD」の3パターンで行いました。
(2)動画の比較には、上記の素材の他に「4KUHD30p/XAVCS」を「FullHD/ProRes422,mov」にダウンコンバートしたものも用意します。(※変換には、adobe MediaEncoder CC2015を使用しました。)
(3)編集は、DaVinciResolve12を使用。タイムライン設定は1920×1080で書き出しました。
それでは、比較した動画を御覧ください!被写体は私が栄養補給の為に飲んだ、伊藤園の野菜ジュースと、会社に転がっていたよくわからない緑のフワフワになります。
結論|ダウンコン素材はかなりイケる
4K素材が、断トツに精彩なのは明らかでした。しかし、ダウンコンバートした素材と大差ないレベルです。4Kネイティブでの取り扱いというのは、MacやPCに負荷がかかりすぎ、スムーズな作業ができなくなる場面もあります。そこで注目するのがダウンコンバートしたProRes422です。FullHD解像度でありながら、FullHDで収録した素材に比べて明らかに、精彩感があることがわかります。(ダウンコンに関しては、ProRes422以外も試しみる価値がありそうですので、後日検証してみます。)
収録時のビットレートの違いが影響しているかもしれません。実際、4KUHDは100Mbps、FullHDは設定不明(カメラのメニューから選択できません。)でした。
ダウンコンしてもHD収録素材との差がここまであると、4K収録以外の選択肢はありえない!まとめると、
(1)HD納品であっても、4K収録すべきである!
(2)4K編集が無理なら、ダウンコンバートで対応する!
(3)HD収録は、もうやめておけ!
という結論に至りました!